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事業承継における遺留分問題の解決法

2025/05/06

事業承継における遺留分問題の解決法

事業承継における遺留分問題の解決法

事業承継に伴う様々な課題の中でも、遺留分問題は避けて通れないテーマの一つです。ここでは、遺留分について詳しく解説し、その問題にどう対処していくかについて見ていきます。

遺留分とは何か?その基本を理解する

遺留分とは、相続において法定相続人が最低限確保できる相続財産の部分を指します。日本の法律では、遺留分が侵害された場合、相続人は遺留分権利者となり、遺留分の減殺請求を行う権利が認められています。これは、被相続人が資産を全て特定の相続人に渡してしまうことを防ぐための制度です。

遺留分の計算方法

遺留分の計算は、相続財産の総額から一定の割合を割り出すことによって決まります。直系尊属のみが相続人の場合は3分の1、それ以外の場合は2分の1が遺留分として留保されます。さらに、各相続人の具体的な取り分も法定されており、最低限の権利が保証されています。

事業承継と遺留分:なぜ問題なのか?

事業を次世代に承継する際に直面する遺留分問題は、企業継続において多くの課題をもたらします。事業の承継は、一般的に後継者に自社株を集中的に渡す必要があり、これは他の相続人の遺留分に影響を与えることがあります。したがって、公平性と事業承継という二つの側面をどのように両立させるかが課題になります。

後継者への株式集中のリスク

株式を後継者に集中させることが、遺留分を侵害する結果になった場合、他の法定相続人から遺留分減殺請求が行われるリスクがあります。この請求により、後継者が受け取った株式の一部を分配する必要が生じることもあるため、事業運営に支障が出る可能性があります。

遺留分問題の解決策とは?

遺留分問題を解決するには、事前の計画と対策が鍵となります。以下では、具体的な解決策を紹介します。

1. 遺言作成と相続人への説明

遺言を作成し、後継者に自社株を相続させる目的を明確にすることは基本です。この際、他の相続人へも遺留分を侵害する可能性を説明し、理解を得ることが重要です。事前に相続人全員に対する丁寧な説明と合意形成を行うことで、相続発生時のトラブルを最小限に抑えることができます。

2. 生命保険の活用

生命保険を利用して相続発生時に遺留分に対する支払い資金を確保することも効果的です。こうすることで、現金の流動性を確保しつつ、後継者が受け取るべき株式の一部を失うリスクを軽減できます。

3. 生前贈与による資産分配

生前に非課税限度枠を活用しつつ、計画的に自社株を後継者へ贈与することも検討できます。この方法により、相続財産総額を抑え、遺留分問題を事前に軽減することが可能となります。ただし、適正な評価を行い、専門家の助言を受けることが必要です。

4. 親族内合意の形成と合意書作成

家族会議の実施により、将来的な事業ビジョンや各相続人の役割について意識を共有することも重要です。これにより、相続が発生した場合の承継についての合意を事前に形成し、合意書を作成しておくことができます。親族間での信頼関係の強化にも寄与します。

5. 専門家の活用

遺留分問題を専門家に相談することも一つの有効な手段です。資産評価や法律的な側面でのアドバイスを受けることで、より正確な事業承継計画を立てることが可能になります。また、遺留分減殺請求が実行された場合に備え、適切な法的対応策を考慮することも不可欠です。

事例から学ぶ:成功した事業承継の実例

実際の事例を通じて、成功した事業承継における遺留分問題の具体的な解決策を学ぶことができます。いくつかの企業は、家族内での理解と協力を得ることによって、スムーズに事業承継を行いました。

例えば、ある中小企業では、定期的に家族会議を開催し、全員が同じ方向を向いて歩む方針を打ち出しました。そして、遺留分を考慮しつつ、自社株を移転する計画を事前に立て、これを実行に移しました。家族全員がサポートし合ったことにより、相続時のトラブルを未然に防ぐことができました。

まとめ:遺留分問題を乗り越えて事業を次世代に繋ぐ

遺留分問題は、事業承継において避けて通れない課題ですが、計画的な準備と適切な対策によって問題は軽減できます。これにより、後継者に安心して事業を託すことが可能になります。重要なのは、家族間でのコミュニケーションと専門家の活用です。

上記のポイントを参考に、円滑な事業承継を目指して、計画的に対策を進めていってください。


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