
作成日2024年5月1日
最終更新日:2025年11月20日
司法書士に相続手続きを委ねる利点とは
相続手続きは専門的で複雑な作業が多く、不慣れな方が自力で進めるとミスやトラブルが起きやすいものです。司法書士に依頼することで、法的なアドバイスとともにスムーズで安心できる相続手続きが可能になります。以下、具体的な流れやメリットについて詳しくご説明します。
1. 相続手続きの基本的な流れ
- 死亡届提出・初期手続き(死亡診断書の取得・役所への届出/公共料金や年金の名義変更)
- 相続人の確定(戸籍謄本・除籍謄本を出生から死亡まで一式収集/場合によっては全国各地の役所へ請求)
- 相続財産の調査(預貯金・不動産・証券・保険・負債なども漏れなく調べる)
- 遺言書の有無確認(自筆・公正証書遺言の検索/家庭裁判所への検認が必要な場合もあり)
- 相続放棄や限定承認の判断(3か月以内/家庭裁判所に申述)
- 遺産分割協議書の作成・署名捺印・印鑑証明書の準備
- 不動産の相続登記や預貯金の払い戻し、相続税申告・納付
この流れの中で特に法的な専門知識や経験が求められる部分は司法書士が得意とする領域です。
2. 司法書士が相続で果たす役割
- 戸籍の収集や、法定相続人の特定(複雑な家族関係や代襲相続にも対応)
- 遺産分割協議書の作成・内容チェック(相続人全員の合意内容が正確に反映されているか、公正証書作成もサポート)
- 不動産の相続登記申請(2024年からは放置にペナルティも)
- 預貯金や株式・保険の名義変更についてのアドバイスや書類作成
- 遺言書や遺留分の調査・簡易計算もサポート
- 進行中に税理士・弁護士など他士業との連携も可能
司法書士は、相続登記だけでなく、「相続全体のコーディネート役」となることも多くあります。
3. 司法書士に依頼するメリット
- 複雑・膨大な戸籍収集や書類作成を正確に進めてくれる(登記申請や協議書の不備によるやり直しリスクを回避)
- 法律に基づいた適切なアドバイス(相続分配や登記方法、放棄・限定承認の判断に迷ったときも安心)
- 家族間でのトラブルを未然に防ぐ中立的な立場(第三者が間に入ることで感情的な対立や「もめごと」を回避しやすい)
- 必要に応じて税理士や弁護士を紹介してもらえる(ワンストップでの手続きが可能)
- 全体をプロの目でコントロールされる安心感
人生で何度もない相続だからこそ、プロに依頼して納得できる結果・確かな安心を得ることができます。
4. 司法書士に依頼する際にかかる費用相場
- 相続手続きの規模・不動産の数・協議の有無によって10万円台~数十万円が目安
- 個別の事情により別途実費や行政手数料が発生
- 料金体系や見積もりの明確化が大切
費用が気になる場合も、まずは複数事務所で無料相談・見積もりを比較しましょう。
安さばかりで選ばず、実績・相談しやすさ・口コミ等も重視すると安心です。
5. 信頼できる司法書士の選び方・相談時のポイント
- 経験・実績(事務所HPや口コミ・実際の声をチェック)
- 専門性(相続に精通している司法書士か確認)
- 初回相談の雰囲気(質問に丁寧に答えてくれるか、説明がわかりやすいか)
- 明朗な料金説明
- 他士業との連携体制が整っているか
不安なく相談や質問ができる雰囲気・誠実な対応が「信頼できる司法書士」を見分けるポイントです。
6. 司法書士の業務範囲と他士業との連携
- 司法書士は登記業務・書類作成・法的アドバイスが中心
- 訴訟や紛争・交渉は弁護士、相続税の申告は税理士の領域(必要なら連携サポート)
士業連携のネットワークを持っている事務所なら、複数の専門家でワンストップサポートが可能です。
7. 成功事例紹介・まとめ
たとえば、「戸籍収集に自力で挫折」「複数の相続人で合意形成できなかった」「登記申請書の書き方がわからない」「借金が見つかって放棄したい」といった場面で、司法書士の介入でスムーズに解決した事例は多数あります。
相続を間違いなく・迅速に・安心して進めるなら、まずはお気軽に司法書士へご相談ください。
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この記事を書いた人

司法書士・行政書士 和田正俊事務所 代表和田 正俊(Wada Masatoshi)
- 滋賀県司法書士会所属 登録番号 滋賀第441号
- 簡裁訴訟代理関係業務 認定番号 第1112169号
- 滋賀県行政書士会所属
登録番号 第13251836号会員番号 第1220号 - 公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート滋賀支部所属
会員番号 第6509213号
後見人候補者名簿 及び 後見監督人候補者名簿 搭載 - 法テラス契約司法書士
- 近畿司法書士会連合会災害相談員
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