自分が成年後見人になったら、家族の安心生活が始まった件〜知られざる役割と責任を徹底解説〜

自分が成年後見人になったら、家族の安心生活が始まった件〜知られざる役割と責任を徹底解説〜

〜知られざる役割と責任を徹底解説〜成年後見人が付くどうなるの?

こんにちは、司法書士和田事務所です。当ブログにご訪問いただきありがとうございます。
今回は「自分が成年後見人になったら、家族の安心生活が始まった件〜知られざる役割と責任を徹底解説〜」をテーマに、実際に成年後見人になって感じたことや、成年後見制度の重要性、またその具体的な役割や責任について詳しくご紹介します。


成年後見人とは?家族を支える大切な制度

高齢化社会の進行とともに、「物忘れ」や「認知症」などにより、判断能力が低下してしまう方が増えています。
そんな時に大切になるのが「成年後見制度」です。成年後見人は、判断能力が不十分な方の生活や財産を守るために、本人に代わってさまざまな手続きや支援を行います。
家族が後見人になる場合、ご本人の想いや生活をより身近で支えられるという安心感があります。しかし一方で、“ただ世話をするだけ”と思われがちな成年後見人には、多くの役割や責任が存在します。

成年後見人の主な役割

【1】財産の管理・保護
後見人となった方には、ご本人の預貯金・年金・不動産など財産の管理責任が生じます。無駄な支出や詐欺被害を防ぐなど、ご本人の利益を第一に考えた慎重な資産運用が必要です。

【2】各種契約や行政手続の代理
施設入所、介護サービスの利用、医療費の支払いや銀行手続き、役所への申請など、多くの契約や手続きを本人に代わって行います。円滑な生活を守るため、専門的な手続きも担います。

【3】身上監護
衣食住の確保や健康管理、適切な介護サービスの利用など、ご本人の生活全般を見守るのも後見人の大事な役割です。本人の希望を尊重したサポートが求められます。

成年後見人の「責任」の重さ

成年後見人は、ご本人の財産を適正に管理しなければなりません。不適切な管理や使い込みがある場合、損害賠償責任が問われる場合もあります。また、定期的な報告義務があり、家庭裁判所へ財産管理状況などをきちんと報告する必要があります。
「善管注意義務(善良な管理者の注意義務)」という法的な責任も伴い、ご本人の利益を最優先に行動しなければなりません。
責任は重いですが、しっかり制度を理解し、サポート体制を構築すれば自信を持って務めることができます。

司法書士への相談のすすめ

成年後見人には、多くの法的知識と責任が必要です。
「自分にできるか不安」「何から始めたらいいかわからない」という時は、ぜひ専門家である司法書士にご相談ください。
当事務所では、成年後見制度の申立てやサポート、手続きの流れや実際の管理方法まで、わかりやすく丁寧にご案内いたします。

まとめ

成年後見人は家族の安心生活を支える、社会にとっても大切な役割です。もし「うちもそろそろ…」と感じている方がいれば、ぜひ早めのご相談をおすすめします。
大切なご家族が安心して暮らせるよう、私たち司法書士が誠心誠意サポートいたします。
お困りごと、ご相談はお気軽にどうぞ。

この記事を書いた人

司法書士・行政書士 和田正俊事務所 代表和田 正俊(Wada Masatoshi)

  • 滋賀県司法書士会所属 登録番号 滋賀第441号
  • 簡裁訴訟代理関係業務 認定番号 第1112169号
  • 滋賀県行政書士会所属
    登録番号 第13251836号会員番号 第1220号
  • 公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート滋賀支部所属
    会員番号 第6509213号
    後見人候補者名簿 及び 後見監督人候補者名簿 搭載
  • 法テラス契約司法書士
  • 近畿司法書士会連合会災害相談員

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成年後見制度は、判断能力が不十分な成人を支援するために設けられた制度で、成年後見人が中心的役割を担います。成年後見人は、被後見人の財産管理や契約の締結、医療や介護サービスの手配など多岐にわたる支援を行い、彼らが安心して生活できるようサポートします。成年後見人には誠実な職務遂行や定期的な家庭裁判所への報告が求められ、法的責任も伴います。成年後見制度を利用する際は、被後見人の生活状況や家族の意向を考慮し、専門家の助言を得ることが重要です。